おすすめのティムバートン映画ランキング

 鬼才ティム・バートンの映画をどう評価するべきか?おそらく誰もが一度は考えたことがあるでしょう。悩める皆様方をお助けすべく、監督作品を中心におすすめ順に並べたうえで、簡単に感想を書かせていただきます。あくまで個人の感想ですので、悪しからず。以前、別の場所に掲載しましたが、あらすじを追記、一部補記・訂正をしました。

1位「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」

 言わずと知れた名作。ハロウィンタウンの王がクリスマスに憧れて、騒動を起こす話。ティム・バートンの名前がタイトルロゴに入ることもある本作品であるが、監督作品ではない。しかし、充分にティム・バートンの世界。趣味の悪さと可愛らしさがぶつかり、そこそこマイルドになっている。音楽もいいし、全編に渡るストップモーションアニメも素晴らしい。非の打ち所がない。

2位「シザーハンズ」

 言わずと知れた名作。手がハサミの人造人間が、街で騒動を起こす話。ティム・バートン作品は趣味の悪さが滲み出てくるが、本作品では主人公エドワードの見た目とエドワードを囲む人の中に宿っている。触れることでは周りを傷つけることしかできないエドワードと、エドワードを短絡的にしか評価することができない周りの人々。手がハサミでなくとも、人は人を傷つける。雪はロマンチック。

3位「チャーリーとチョコレート工場

 言わずと知れた名作。チャーリーがチョコレート工場に見学しに行く話。子供向け映画なので、趣味の悪さがマイルド。美味しそうなチョコレートの滝が出てきたり、エレベーターがあっちこっち飛んだりと映像面で愉快。品のない歌もいい。

4位「ビートルジュース」

 言わずと知れた名作。死んだばかりの新婚夫婦が、バイオ・エクソシストを呼んでしまい、大騒動が起こる話。悪趣味で良い。ビートルジュースが際立って品性がない。しかし、彼以外も大概ろくでもない。みんな自分勝手。映像面、設定面ともに奇想天外な作品である。なぜ死者の世界がテーマなのに、宇宙やサンドワームが登場するのか。

5位「フランケンウィニー」アニメ版

 言わずと知れた名作。セルフリメイク作品。死んだ犬を生き返らせる話。オリジナル版を尊重しつつ長編作品とするため、自然に話や人物を追加している。かと思いきや、盛り上げる必要があったのもあるだろうが、物語中盤から終盤にかけて、ティムバートンの趣味である特撮演出が発生する。しかし、ラストは原点回帰しつつ、美しく締める。特典映像の制作過程もいい。ストップモーションって大変ね。

6位「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

 言わずと知れた名作。時間から隔離された空間に、超能力少年少女と保護者がいる話。エヴァ・グリーン演じるミス・ペレグリンがカッコいい。映画序盤から中盤にかけての徐々に不可思議な世界に踏み入っていく様は、好奇心を搔き立てられる。また、後半の冒険やアクションシーンも満足である。総じて、観たいものをみせてくれる。

7位「ピーウィーの大冒険」

 言わずと知れた名作。ピーウィーが盗まれた自転車を探しに行く話。多分ティム・バートンだけの趣味ではない。いろんな人のアイデアがごっちゃになっているような気がする。しかし、ストップモーションやアニメーションの挿入は非常に効果的で、やはりティム・バートンである。初長編監督作品なので観るのを後回しにしていたが、まさかここまで馬鹿馬鹿しいとは!!期待をいい方向に大きく裏切られた。

8位「マーズ・アタック!」

 言わずと知れた名作。火星から来た宇宙人とそれに対応する人々の話。王道を馬鹿にし、あえて特級のB級映画を作っているのがひしひしと伝わる。これはやっちゃいけないでしょう。ナンセンスなのに、俳優も特殊メイクも諸々豪華。「シザーハンズ」と「バットマン」が売れたからって、こんな映画作っていいのか?

9位「スウィーニートッド フリート街の悪魔の理髪師」

 言わずと知れた名作。復讐に生きる理髪師の話。グロテスク。血が多い。見どころは中盤の、理髪店とミートパイ店の経営が軌道に乗るシーン。歌は美しく、映像はグロテスクで、だけど笑いを誘ってくる。悪趣味である。

10位「ビートルジュース ビートルジュース」

 「ビートルジュース」の続編。言わずと知れた名作。三回連続で「ビートルジュース」と言ってはいけないので、この記事を音読している人がいたら手遅れである。申し訳ない。バイオ・エクソシストが騒動を起こす話。間が空いての続編にしてはクオリティが高い。2024年の現代にこんな趣味が悪いことをしていいのかと感心する。計算された不気味なシーンもあり、驚いた。しかし、伏線のようなで無駄なシーンをいくつか入れているのが、そこはティムバートン、多分わざと。残念な点は、安っぽいCGか。

11位「エド・ウッド」

言わずと知れた名作。B級映画監督の伝記映画。熱意を感じる。伝記映画であるが、対象としている人物が人物なので、後味が何とも言えない。王道でありつつ邪道である。伝記は、偉人か大事件を起こした人物かを描くべきではないだろうか?

12位「ウェンズデー」シーズン2

 言わずと知れた名作。映画ではなく、全8話のネットフリックスドラマ。全ての話をティム・バートンが監督しているわけではない。しかし、彼が総監督であるので、ティム・バートン作品とする。アダムスファミリーの外伝作品であるが、独立した作品であるので単品で見て問題ない。アダムス家の長女・ウェンズデーが全寮制の学校で事件に巻き込まれる話。シーズン1が好評だったので、気合が入っている。ストップモーションや美術でティムバートンらしさを出しつつ、話の軸は家族愛や友情で、ド定番。レディ・ガガの入れ替わりダンス回もいい。悪い点を挙げるとすれば、アダムス一家が近くに滞在するなら、全寮制の学校を舞台にする意味はあまりないのではないかと思えてしまう点。

13位「ウェンズデー」シーズン1

 言わずと知れた名作。同上。印象に残るのは、3話ラストのモノローグシーンと4話のダンスシーンか。それぞれ「シザーハンズ」や「ビートルジュース」など過去の作品を彷彿させる。ドラマ作品なので、登場人物の成長や人間関係の変化なども見どころだろうが、あまり私は興味が薄い。CGもあんまり好きじゃなかった。

14位「ダーク・シャドウ」

 言わずと知れた名作。復活した吸血鬼が現代に戸惑う話。古いテレビドラマが元となっているらしいが、一本の映画としてよくまとめている。シリアスな笑いが多い。この作品に限らず、ティム・バートンは敢えてズラすのが上手い。

15位「バットマン」

 言わずと知れた名作。ヒーローもの。評価が難しい。このバットマンが初めてのバットマンならば、きっともっと印象深く感じられたのだろう。しかし、私はノーラン版を先に観てしまったのだ。決して悪くないが、古いわりに頑張っているという感想から逃れることができない。ノーラン版はアメコミを現実に馴染ませた映像であるが、こちらはむしろパリっと際立たせている。ジョーカーの衣装を比較すると分かりやすい。

16位「バットマン リターンズ」

 言わずと知れた名作。同上。キャットウーマンの入退場シーンが見どころ。シュール。

17位「スリーピー・ホロウ」

 言わずと知れた名作。警察が事件を解決する話。グロテスク。頻繁に首と体が離れる。舞台装置としての首なし騎士の扱いが面白い。そういうものなのか。所々でティム・バートンらしさが現れつつ、王道を外さない。馬の時代のアメリカが描かれているのもよい。

18位「フランケンウィニー」(実写)

 言わずと知れた名作。あらすじは、リメイク作品と同じ。こちらは無駄がない。最初期の中編作品なので、それも考慮に入れてこの順位。導入が非凡である。発想もいいし、魅せ方もいい。

19位「ビッグ・フィッシュ」

 言わずと知れた名作。死にかけの父親に不仲な息子が会う話ではあるが、父親のほら話をなぞるシーンが多い。不思議な話と現実が交差し、やがて父を少しだけ理解する。終わり方が美しい。

20位「ティム・バートンのコープスブライド」

 結婚間近の新郎が、結婚式の練習をしていたら、間違えて死者と結婚する話。歌や美術など高水準であるが、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と比較せざるを得ないし、そちらには及ばない。比較対象が強すぎる。短めで見やすいのはいい。

21位「ビッグ・アイズ」

 妻が描いていた絵を夫が自分が描いたと言い張る話。史実ものだし、「エドウッド」とは異なり、ちゃんとした騒動を描いている。伝記映画としてよくできていると思うし、不満はない。しかし、ティムバートンを見たくて、みるものではない。不気味なシーンが極めて少ない。

22位「アリス・イン・ワンダーランド」

 成長したアリスが、再び不思議の国を訪れる冒険もの。好きな人がいたら大変申し訳ございません。私が期待しすぎたのが悪い。ディズニーアニメ版の「ふしぎの国のアリス」は支離滅裂であるし、ティムバートンも支離滅裂である。にも関わらず、この作品は筋が通り過ぎている。赤の女王のデザインは挑戦的でいいと思いますが、帽子屋やジャバウォッキーはイカれ具合が適度で残念である。無名な原作やオリジナル作品なら、私は満足しました。しかし、アリスなのです。

22位「ダンボ」

 耳の大きな象が活躍する話。アニメ「ダンボ」のリメイク作品ではあるが、ストーリーはかなり違うらしい。やはり大作は監督に多大なるプレッシャーと責任を与えるのだろうか。ストーリーが手堅くまとまっているし、現代のディズニー作品ではサーカスを舞台にしていても常人しか出せない。もっと攻めた演出をしてほしかった。

23位「PLANET OF THE APES/猿の惑星

 宇宙飛行士が不時着して、猿の支配する惑星に墜落する話。オリジナル版はあらすじとオチしか知らないが、それでも私はここに置く。ラストシーンはとてもいい。猿の跳躍シーンの勢いと、脱走シーンと並行する猿の日常シーンも好き。他のほとんどが今一つ。まとまりを気にしすぎて、パンチが足りない。ティム・バートン感がない。真面目に作っちゃったんだろうな。

観てない作品とか

 「ヴィンセント」は観られていません。どうやら「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の古いタイプのDVDの特典映像などでなければ観られないらしい。曰くつきの初期作品なので、仕方がないとしか言えない。

 今回私はWikipedia情報で、ティム・バートンが監督となっている映画作品を中心に観させていただき、勝手ながら順位付けをさせていいただきました。製作に関わっている「9~9番目の奇妙な人形~」と「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」も観ましたが、順位に含めるべきでないと思ったため、含めていません。また、テレビ作品で1話分だけ監督を担当したものもあるようですが、私がそこまでのファンでなく、情熱も薄いので、観ようともしていません。ごめんなさい。

終わりに

 同じ監督の映画作品をまとめて観るのは非常に面白いものです。似た演出が複数の作品で用いられていたり、作品によって真面目さと不真面目さのバランス配分が異なったりなど、見どころが満載です。昨今は配信サービスの影響で、つい受動的に映画を観てしまいますが、たまにはこだわりを持って自発的に映画を選んでみるのもお勧めです。ご清読ありがとうございました。

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