年明けはまだまだ時間があると慢心し、春はあっという間に過ぎ去り、夏は暑くて気力がわかず、秋は来ないまま冬になる。
寒くなると、文章を書きたくなる。
きっと年末が近づいているからだろう。
何も積み上げることが出来なかった1年間を悔やんでいるのかもしれない。そして、せめてもの成果を残したい。
成果とは何だろう。
いや、哲学めいたことを書いても仕方がない。きっと私が考えうることは、既に誰かがもっと上手な表現で書いている。しかしだからと言って無価値だとは限らない、私が物事を捉えなおすことそのものに価値があるのかもしれない。しかし、私にとって価値があるとしたところで、それは価値と認められうることなのか。主観だけで世界を構成するならば、何もせずとも常に世界は完璧であるのではないのか・・・。
改めて、哲学めいたことを書いても仕方がない。
ここ最近映画をよく見たのと、ゲーム「スパイダーマン2」をやったのと、相変わらずちんたらと指輪物語を読んでるので、それぞれの所感をざっと書くことにする。
見たのは、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」、「ゴジラ-1.0」、「ザ・クリエイター/創造者」、「首」、「ノートルダムの鐘」。
ノートルダム以外は映画館で見た。
ここ最近、何事にも億劫になってしまい、ちょっとした時間にスマホを無意味にみて、何もしないまま無価値な時間を積むことが増えつつある。そんな中、映画館へ行けば、強制的に映画を見なければならなくなる。映画館は逃げ場がない空間だからいい。予約した時点で、勝手に予定も決まり、布団からでる口実になる。
もちろん映画自体も好き。私の意志に関わらず、監督が作った世界に無理やり入り込まされる。途中うとうとと眠くなってしまう陰鬱で小難しいのもよし、起承転結のハッキリした単純なストーリーラインのもよし、近未来SFをロードムービー調にするのもよし、ブラックユーモアたっぷりの時代劇もよし、ミュージカルもよし。
いろいろなジャンルの映画を見るだけで想像力が豊かになった気がしてお得。
あと、少し前に「アリスとテレスのまぼろし工場」も見た。
中島みゆきの主題歌は良かったが、映画自体は一部に惹きつけられるところもある佳作か。
舞台装置がややこしすぎるのが良くなかった。けど、あのややこしさでなければ、あのシーンは充分に描けないからやむを得ない面もある。
肉体の成長と精神の成熟は密接に関わるが、しかし、独立しているところもあって、なんだかんだで、人が人を想うのっていいよねって。
人を選ぶだろうけど、意欲的な作品だったし、良かったのだろう。
「スパイダーマン2」
PS5のゲーム。
とても良かった。
ネット評論をかいつまんだ感じだと、スパイダーマンは長い歴史があるので、どこをピックアップして物語を再構築するのかが見どころだったらしい。
映画しか見てないので、知らないことの方が多いけど、中学生のころ(要出典)に見たサム・ライミ版「スパイダーマン3」で出てきたサンドマンとかヴェノムとかの有名ヴィランが出てきたのは嬉しい。
PS4「スパイダーマン」、「スパイダーマン マイルズ・モラレス」から綺麗に話を繋げてきているのもよい。1作目以上にピーターの苦悩が描かれているし、マイルズはこなれてきている感があった。
不満点をあげるとすれば、小さな事件を解決するサイドクエストがもっとほしかったのと、後半になるとスパイダーマンが強くなりすぎて戦闘が簡単になってしまうことか。
「指輪物語」
4月くらいに「ホビットの冒険」から読み始めて、そろそろ「二つの塔」が終わって、「王の帰還」に入ろうかというところ。
長いのは長いんだけど、それにしてもペースが遅い。
映画であらすじを知っているから、なんとなく分かるんだけど、所々で映画と展開が違って面白い。しかし、古典的作品だからか中々読みづらい。
風景とか心情とかが丁寧なのはいいんだけど、1ページあたりの文字量が多いのと古臭い言い回しが多くて読むのに疲れて、本を開くのすら億劫になる。戦闘描写とかが案外あっさりしているのも時代の指向の問題か。
頑張ってペースをあげれば、年内中に読める気もするが、果たして・・・。
あと、どうせ当たらないと思っていたいわた書店の一万円選書にあたったのも、最近の驚き。
選書カルテをちゃんと書くのがめんどくさい。
印象に残った本20冊と言われても悩ましい。好きな本20冊ではないのが非常にいやらしい。
けど、ちゃんと考えて書くからいい本が来るんだろうし、ちゃんとやらなきゃな。
そもそも読んでない本が溜まっているのに、さらに本が来るのか。
プラモデルもゲームも溜まってるし、いろいろと精力的に取り組まなきゃなっと。