みなさんこんにちは!わたしは今をときめくキラキラOLです❤︎(ハートの絵文字とか記号ってたくさん種類があるけど、これがいちばんおしりみたいでカワイイ❤︎)
丸の内(広義)で勤務すること数年、毎年キラキラが増して眩しすぎて見えないトゥインクルっぷりなわたしだけど、やっぱりこの輝きを独占するのはノブレスオブリージュ的に違反ピピーかも(>_<)と思ったので、みなさんにお裾分けしたいなと思って^_−☆キラキラOL日記をしたためます^_^
サラリーマンもすなる日記というものを、OLもしてみむ❤︎
企業勤めの男の人はサラリーマンっていうけど、サラリーの語源は塩で、古代ローマではお給料がお塩だったからこう呼ぶんだって!お塩がお給料ってしょっぱしょっぱ(>_<)
ところでOLはオフィスレディの略称だけど、なんでサラリーレディじゃないんだろ?不思議だね!
そんなこんなで今日もむぎゅっと電車に揺られて出社したよ!午前中って、胃と腸が寝ぼけててとてつもなく具合が悪いよね。゚(゚´ω`゚)゚。でもオキニの飴とか舐めとくと気が紛れるからそういう感じでやっていくよ!ちなわたしは龍角散❤︎
今日はメールの返事をして、Excelをまとめて、帰りはルミネで甘いもの買って帰っちゃお❤︎ハピハピデーにするぞ❤︎れっつご❤︎
☀︎
いつの間にか夜になっていた。太陽は瞬く間に天上を過ぎ去り、そしておそらく、地平線の向こうへ沈んでいったのだろう。年中ブラインドの下がった窓からは、その軌跡を追うことはできなかった。
傍らの上司が、深いため息を吐いた。カロリーメイトの銀の包み紙をぐしゃぐしゃと丸めて握り込み、机の端にぽいと放る。そのまま深く椅子の背にもたれかかって天を仰ぎ、動かなくなった。
フロアを照らす蛍光灯が、チカチカと不機嫌そうに瞬いた。前方の白い壁に貼られたウェルビーイング推進ポスターの女優も、心なしか疲れているように見えた。24時間365日、休まず笑顔でいるのも大変だろう。いつもご苦労様です。
「毎日、この光景だね」
隣で微動だにしなかった上司が言った。独り言にしては大きな声だった。なら、私に向けられた言葉だった。フロアには、私と上司しか残っていない。
「そうですね」
つまらない相槌を返して、Excelを保存して閉じる。もうじき、社内システムがダウンする時刻だった。文字通り心血を注いだExcelが保存できなくなったら舌を噛んでしまうかもしれないので、こういうのはさっさと保存してしまうに越したことはない。短い社会人生だが、このくらいのことは学んできた。
「毎日、仕事が溢れるなあ」
「この溢れ具合って、いつか解消されるものなんでしょうか」
事実を淡々とこぼす上司に、常日頃の疑問を投げてみる。マウスをダブルクリックしてWordを立ち上げると、眼前のPCモニターに先日の会議の文字起こしが荒地のように広がった。AIが音声データを文字に起こしてくれた生データだが、流行りのDXやらカーボンニュートラルやらに混ざって、SEXという単語が散乱している。SXのことだろう。おじさん達の不明瞭な滑舌に、AIもお手上げなのだ。げんなりしながら、一括変換して全年齢向けに直してやる。
「うーんどうだろうね。わかんないや」
「そうですか」
薄暗がりのフロアで、一日中こき使って焼き切れた脳で、その余熱だけで成り立っているような会話に、中身などあるはずがなかった。
この時間だ。ルミネはとっくに閉まっている。コンビニでプリンくらいなら買えるかもしれない。値引きされていたら、それを買おう。こうして仕事にかまけて、望んだものを諦めて、下位互換に甘んじるのが、私の願った人生だっただろうか。
ヴゥンと低い音を立てて、閉館時間を知らせる放送が流れる。おはようからおやすみまで。ゆりかごから墓場まで。出勤から退勤まで。どこからどこまでが、私の人生なのか。答えは、出ない。出さない。出せない。