1/30-2/5 ギリシャ
アテネ一番の見どころであるパルテノン神殿で有名なアクロポリス遺跡とアクロポリス博物館へ。丘の上にあった。残念ながらパルテノン神殿は工事中であったが、それでも迫力はある。古代劇場も強い。
工事中のパルテノン神殿。
工事中のパルテノン神殿の隣の建物。
丘の上から撮ったアテネ市内。夕方、写真中央の丘に登った。
古代劇場。
アクロポリス博物館は、アクロポリス遺跡で発掘されたものを全て収容する余地があるらしい。しかし、私が見た限りではまだ十分なスペースがあるように思えた。一体、どこに他の発掘品があるのか。当然ではあるが、こっちのよりも、大英博物館の所蔵の展示物の方が状態が良いのが、観光客である私から見ても悲しかった。解説も、日本語がないのを差し引いても大英博物館の方が充実しているように思えた。頑張れギリシャ人!英国人から発掘品を取り返せ!
外観。
大英博物館と比べてはいけない。
ゼウス神殿へ。でかい柱があるだけであるが、遺跡なんてそんなものである。ハドリアヌス門も見られた。
すぐ近く道路なのが面白い。
リカヴィトスの丘に向かう際、偶然、第1回近代オリンピック会場であるマナティナイコスタジアムを見つける。十分な下調べをしないおかげで、不意に観光場所を訪れる感動を味わうことができた。中には入らず。
リカヴィトスの丘へのロープウェイがやっていなかったため、下で待ち構えていたタクシーを利用し、丘の上へ。今思えば、割高な料金を取られたのかもしれないが、そこまで高いわけでもなかったはずなので、気のせいだろう。夕暮れ時に、丘の上から見たギリシャ市内は中々綺麗であった。ただ、一人で来る場所かは分からない。
なんか夜に撮った写真
アテネからメテオラは遠い。片道4時間程度、鉄道で移動しなければならない。そのため、アテネから日帰りで行くには、現地での5時間半程度の観光をするだけでも、朝早く行き、そして、夜遅く帰らなければならない。電車の乗り方とか現地での観光方法など、よう分からなかったので、事前に敗者の象徴である現地オプショナルツアーに申し込んでいたが、結果としてそれが正解であった。
行きの鉄道が、1時間動いたところで、3時間止まった。そのうえ、説明がギリシャ語のみで、英語での説明すらされないため、何が起こったか、いつ動くかが分からない。同じ車両にいた中国人家族のお父さんに拙い英語で聞いてみたが、何も分からないそうだ。そりゃ、そうだ。一部の現地民が他の電車に乗り換えたことも、不安を刺激した。ギリシャは、街も汚いし、他のヨーロッパ諸国と比べてはいけないと感じた。
観光時間が大きく削られ、疲れと苛立ちを覚えつつメテオラに着いたが、着いてからは一切の不満はなかった。現地では、タクシーガイドに案内してもらうことになっていたが、ガイドのジョージさんは、とても優秀な方であった。JTBと提携し、日本人相手の観光ガイドを長く続けているらしく、日本人が好きそうな場所をテンポよく案内してくれて、そして、写真も多く撮ってくれた。神秘的な不可思議な形をした巨石や、多数の修道院など、とても魅力的な場所である。また、定休日の修道院が多かったので、仮に早く来られても、まわれた修道院の個数はあまり変わらなかったと思われる。
ジョージさん曰く、1時間程度の鉄道遅延はよくあるが、3時間は珍しいとのこと。あと、オフシーズンに来ているおかげでフォトスポットが空いていたことや、本来冬場は雪が積もっているが今年は暖冬で夏と同様の景色が見られたことが幸運であるとのことであった。
別れる際にメテオラの日本語ガイドブックと共にジョージさんの連絡先を貰った。やはり、旅行代理店を挟まない方が、儲かるのだろう。全てのギリシャ人が悪人というわけではない。ギリシャは良い国。
他の観光客は観光バスを利用して、修道院を巡っていたようであった。観光パッケージプランやガイドを利用せずに観光するのは非常に難しそう。
でかい岩山がたくさんある。
岩の上に修道院を建てている。すごい。
修道院と観光客。
奇石と修道院と観光客。
岩の上に座らされた
夕食に、切り抜かれたトマトに米を入れて蒸し焼きにした料理を食べる。蒸されている分、少しコメに馴染みのある食感がする。変わった料理である。まずいわけではないが、そうかと言って再び好んで食べることはなさそうな味であった。
午前中アテネ観光 昼からサントリーニ島へ
国立考古学博物館を見たのち、古代アゴラへ。
博物館の彫刻は良かった。古代アゴラは歴史的ロマンを感じる。
昔の哲学者はこのあたりで論争を繰り広げていたらしい。
意味がありそうな岩と、奥に見えるはギリシャ感あふれる建物。
サントリーニ島へ。
綺麗な島である。オフシーズンである冬は、バスが少なくとても不便であった。
しかし、オンシーズンは高いだろうし、これはこれで良いのだろう。いやけど、ペンキの塗り替えとかしてたし、この手の島はオンシーズンに来なければ、魅力がないのでは?
それはそれとして、夕暮れは美しかった。
基本リゾート地であることに気が付いたので、のんびりと街並みを見て、満足した。お土産店の人が、頑張って日本語を使っていたので、オリーブオイルを買った。あと、ジェラートも食べた。
似たようなものしか撮れない。
エーゲ海3島クルーズで、イドラ島・ボロス島・エギナ島をめぐる。よくも悪くも期待通りであった。昼食付であったが、結構おいしかった。地中海に面する地域は、食べ物に期待ができる。
乗った船。
一つ目の島。
多分二つ目の島。
エギナ島では聖ネクタリオス修道院を訪れた。
アフェア神殿は休業日だったので、近くには行けず。隣接するお土産屋さんで食べたピスタチオのジェラートが美味しかった。
アポロン神殿があるデルフィ遺跡へ。アテネから片道3時間のバスであるが、乗り換えはないので、結構楽。鉄道とは違ってバスは遅延しなかった。発掘されたのが1829年であり、状態が良い遺跡を見ることができる。(アテネのアクロポリスは、しばしば破壊活動の対象になっていた。) 昼食も快適な場所でとることができた。山に面した心地の良い環境の遺跡ではあるが、短い日程のアテネ観光だと候補から外れやすい場所であるためか、観光客が少なめであった。また、バスの時間が決まっているため十分な時間を確保せざるを得なく、広すぎる場所でもないので、ゆっくり回るのに丁度いい場所である。遺跡の隣に博物館もあり、ちょうどいい大きさだった。今回の欧州旅行の中でも、特に気に入った場所の一つである。
遺跡。
昔の競走場?
猫。
この辺で神託を授かっていた。昔は毒ガスが湧いていたので、その影響という説もあるらしい。
とても見晴らしが良かったし、食べ物も良かったが、オフシーズンなので空いていた。ありがたい。
ギリシャヨーグルト。
空港に行く途中の地下鉄で、現地人になぜか感謝される。あとで気付いたが、どうやら財布を盗まれたタイミングだったらしい。愉快。さらば、オイスターカード(ロンドン地下鉄のICカード)、メインのクレジットカード、20ユーロなど。
盗まれる前提で、たいしたものを入れてなくて良かった。
財布に金属チェーンを付けていても、根元から外せば盗ることは可能である。
しかし、今でも、盗みを警戒してタクシー使うよりも、盗まれてでも地下鉄乗った方が安上がりだったと思っている。
それとは全く関係なく、空港に着いた時間に余裕がなく慌ただしかった。