2/12-2/17 フィンランド
この日はほぼ移動で終わった。慣れていないので、旅程に無駄が多い。ヘルシンキ空港で食べたサーモンスープがおいしかった。また、サーリセルカに着いたのが夜分遅くであったが、空港からのシャトルも問題なく乗れ、宿へも問題なくチェックインできて、とても安心した。夜中の行動は怖い。しかし、サーリセルカでは、物乞いを一度も見なかった。寒いので当然ではある。
スープ。
サーリセルカで降りた後の飛行機。コントラストがいい。
アクティビティ受付で、オーロラバスツアーの申し込みをしようとしたが、当日分はできないらしい。運よく(運悪く?) この日は、オーロラ力も強くなく天気も良くない予報だったので、被害は少なかった。今に始まったことではないが、グダグダである。
翌日のバスツアーの申し込みをして、寒いのでオーバーオールを借りた。
ロヴァニエミまで日帰りで行って、サンタクロース村に行くのも選択肢にあったが、めんどくさいのでやめた。何より、毎年、年末が近づけばサンタクロースは勝手にその辺にやってくる。こちらからわざわざ会いに行こうとするということは、勤勉なサンタクロースを疑う行為でもある。
スキー場があるので、スノーボードをすることにした。雪質は非常に良かったが、スノーボードをするのが久しぶりであり、海外でけがをするのは特に怖いので、ちんたら同じ場所を滑っていた。結構楽しい。
空いててよかった。
ビュッフェ形式のおかげで、たくさん野菜を食べられる。
スキー場で食べたサーモンスープがおいしかった。
夜、宿に隣接するサウナへ向かう。ネットの情報によると、サウナに入ることが湯船につかることとほぼ同じ意義を持つらしい。高温サウナで、利用者が焼け石に水をかけて湿度と体感温度を調整する方式である。また、そこまでドアが密閉されていなかったような気がする。5人程度が入れる広さであったが、他に利用者がいなかったため、快適であった。夜中、街中を歩いて空を見たが、当然オーロラは見られず。辺境ではあるが、街には充分な明るさがある。明日はバスツアーを利用する。
のんびり起きて、日中はスノーボード。トナカイ肉のスープを食べた。獣臭さはあったが、私は嫌いではなかった。癖が強かったので、人を選ぶだろう。
数少ない観光施設であるアングリーバードパーク。中には入っていない。
トナカイ肉のハンバーガー。可もなく不可もなく。獣臭さを感じないのは良いことなのかもしれないが、面白みがないとも思ってしまう。
夜、オーロラバスツアーへ。明かりが少ない場所を何か所か回るらしい。30-40分程度バスに乗り1か所目のポイントに向かうが、そこでは残念ながら見ることはできなかった。しかし、星空がとても綺麗であったので、これはこれで良しと思い込む。
2箇所目でオーロラを見ることができたが、白い靄か煙かのようにしか見えない。事前に調べていたので、ミニ三脚を使い、カメラでシャッタースピードを落として撮影して、ようやく色のついたオーロラを確認できた。近くまで来て、カメラ越しにしか見られないとは、少し悲しさを覚えたが、見られただけ運が良い。周りをみると、あまり三脚の使用者がいない。その程度事前に調べておけばいいのにと内心で見下す。地元住民がライトをつけていたのに対し、ガイドが消すように注意(お願い)していたのが面白かった。あと、知らない外人に声を掛けられ、写真をメールで送るように頼まれた。
シャッタースピードが長いので、結構ぶれている。
肉眼では白いもやもや。
なんかポーズ取ればいいのに。
激しいオーロラに見えるが、例によって肉眼では白い煙のようにしか見えない。
目をカメラに改造したい。
ツアー後、オーバーオールを返却する手はずであったが、返却場所のカギが開かず、ややガイドが手間取っていた。
ヘルシンキはそこまで見るものがなさそうであったし、かなり旅行に疲れて来ていたため、あまり多くはまわらなかった。昼食にビュッフェ形式の店に入る。おいしかった。
特に名物料理があるわけでもないので、よく分からないものを食べた。
観光案内所で見どころが少ないことを確認し、アテネウム美術館へ行った。
風景画が多かった。
夕食を食べにかもめ食堂へ向かったが、従業員がインフルエンザにかかっているため、休業中。残念。ハンバーガーを食べた。
ゆっくりと起きる。木の教会ことカンピ礼拝堂と、その近くのムーミンショップへ行った。
ムーミンショップは思ったより小さかった。ムーミンコーナーとかで良いと思う。
カンピ礼拝堂の内部は撮影禁止である。とても静か。
ハンバーガーを昼食に食べる。今回の旅行で、一番美味しいハンバーガーであった。ポテトの上に削りチーズをのせるのは、天才の発想である。北欧人は賢い。
スープとハンバーガーばかり食べている。
石の教会ことテンペリアウキオ教会へ。岩をくりぬいて作られた教会らしい。すごい。
外から見ても。いまひとつよく分からない。
中から見ると、ああすごいなって思う。
ウスペンスキー寺院へ。うろ覚えだがロシアの影響があり、他の欧州の教会とは雰囲気が異なる。
内部
ヘルシンキ大聖堂へ。写真は目の前の広場の銅像と大聖堂外部と内部。結構、質素なつくり。
海辺の観覧車。乗ってはいない。観覧車上部の色の異なるゴンドラがサウナになっているらしい。流石、サウナ大国。
せっかくなので、日本人の女性とフィンランド人の夫婦が経営する公衆サウナへ向かう。サウナ室は男性用と女性用とで分かれているが、休憩用の椅子などは共有スペースにあるので、利用する際は水着を着るかタオルを巻くかしなければならないとのこと。また、水着を着ていれば、海に入ってもいいが、今日は荒れているので長くは入らない方がいいとのこと。日本語で説明されるとわかりやすい。サウナ室は12人程度入れる広さである。床がコンクリートで、段差もいくつかあったので気を付けたことを覚えている。ここでもやはり焼け石に水を掛けるのは利用者の仕事である。体感温度が下がりつつあるタイミングなどに、利用者が声を掛け合って、湿度と体感温度を調整していた。日本の方式になれている私にとっては、サウナの方式の違いに違和感があり、また通常の湯舟と水風呂がないのは気にはなるが、それでもとても満足であった。入浴習慣のない他の国に比べれば、かなり良い。
外観、この天気なので、海も悪い。
夕飯はミートボールを食べた。おいしかった。
牛が出迎えてくれた。
飛行機は夕方なので、午前中は、フェリーに乗ってスオメンリンナ要塞へ。
良い場所ではあったが、風が強く寒かったので、長居はしなかった。夏場のほうがよさそう。フィンランドで訪れた唯一の世界遺産である。
なんか煙突。
海の見えるところ、風が強かった。
大砲
なんか古そうな出入口。
海。
昼食
ここでもサーモンスープを食べる。
余ったユーロをできる限り使おうと、税関後のお土産物店で必死に物色した。そのおかげで、空港での体感的な待ち時間は少ない。
また、近い期間で中国(武漢だったかも)に滞在した人に対して国際線搭乗への制限があると旨の告知看板を見かけた。
機内でコーヒーを頼むが、付属したのはミルクではなくコーヒーフレッシュである。
先進国である欧州各国では、当然コーヒーに入れるのはミルクである。
日本が欧州よりも遅れていることを再認識しながら、日本へと帰った。
なお、一連の旅行記は、狭く公開していた2020年欧州旅行記を再編集したものです。
久々に、写真と(非常に簡素だけど)感想を見返すと懐かしい。
やっぱり、記録って大事だなって、改めて思いました。
また、2023-05-17に公開された高貴な寄稿文とは著者が異なることも、念のため記しておきます。